早期眠育とは?

不登校の原因の一つに睡眠の乱れがあることが、文部科学省の調査などで少しずつ明らかになってきています。
不登校をなくそうと、小・中学校で「眠育」という取り組みが広がっています。
眠育とは、睡眠教育の略。睡眠の大切さを知ることで生活習慣を見直し、学校生活に適応できなくなることを予防する取り組みです。
小さいお子さんを育てているお母さん方に睡眠の大切さを知ってもらい、赤ちゃんを正しい眠りに導く「早期眠育」に触れたいと思います。

ある子どもの睡眠障害を研究している小児科医は・・・
「赤ちゃん時代こそ眠育が必要」と語ります。

赤ちゃん時代は遅起き・遅寝でも生活に支障はないかもしれませんが、保育園や幼稚園に入って問題が表れることがあります。集団生活では登園時間が決まっているので、それまで朝起きるのが遅かった子はいきなり早起きしなければなりません。そうすると睡眠不足になり、時差ぼけのような不快な症状を引き起こします。

では、お子さんの睡眠をどう整えればいいのでしょうか。
それは、「日中と夜で明暗にメリハリをつけるのがポイント」と言います。
「眠りをつかさどるホルモン・メラトニンは、強い光を浴びることで分泌量が減り、暗くなると増えます。朝は部屋を明るくし、夜は暗くすることで眠りのリズムがつきます。夜でも天井の照明がついている、1才過ぎても夜間の授乳が続いている、寝る前にスマホやテレビを見せている場合は、睡眠が整わないことがあります」

大人の夜型生活にお子さんを付き合わせるのは、NG!
できれば朝食の30分前には起床できるようにしたいですね。しっかり食べれば、運動したり遊んだりする元気も出てきます。しっかり遊べば疲れてぐっすり眠れます。早寝・早起きからこのような好循環が生まれるのです。
ママも一緒に早寝・早起きし、睡眠の大切さを実感することからまずは始めてみましょう。

by柳町子育て支援センター

子育てコラム一覧