双子、子育て奮闘中！！ママの思い

子どもが生まれる前までは「普通は、、、、」「普通だったら、、」と言ったり思ったりしていました。

双子妊娠がわかり、私の生活はそれまでとは全く違うものになりました。
あっと言う間にお腹が大きくなり、管理入院予定の28週ごろにはお腹が苦しく、あまり眠れなくなっていました。　入院してからは、痛いこと、苦しいこと、辛いことばかりでした。

血糖の測定で1日に何度も指に針を刺す。
大きなお腹にインシュリンを打つ。
高血圧、貧血、お腹の張り止めの点滴。
その点滴の針の交換。
むくみでパンパンになった足。
帝王切開後、ちょっとした事で背中に入れていた麻酔を外すことになり、痛み止めを飲みつつ過ごす。
翌日には血栓が見つかり、再び24時間点滴。

自由が効かなくなり、少しずつ気分が落ち込んでいきました。
出産後も入院生活が続き、1歩も外に出られなくて洗面所の窓からJRの汽車を眺めつつ、汽車に乗ってどこかへ行ってしまいたいと思う毎日でした。

双子は早産だった為、NICU、GCU、小児科病棟と2ヵ月半ほど入院していました。
NICUは本人の両親（パパとママ）しか中に入ることができません。
出産の翌日は主人と一緒に行ったけど、次の日から昼間は1人で行かなければならなくて、不安でエレベーターのドアが開くのがとても怖かったです。

私の入院が長引き、病棟でおっぱいを絞ってすぐにNICUに届ける生活が続いたある日、初めての担当の助産師に「これでは足りないので、お子さんの事考えながら頑張ってください」と言われ、急に不安でいっぱいになりました。

「もっと、今以上に頑張らなくちゃいけないんだ。他の人はみんなできているのに。
私は普通の事も出来ないんだ」

そう思ったら涙が出て止まらなくなりました。早く家に帰りたい。
１日に何度も不安になり泣いていました。
助産師に、今は辛くて悲しくても笑って話せる時が来るよと言われました。、、、
でも、、今はムリ、、、気持ちが受つけませんでした。

双子との生活が始まったのは、生後２ヵ月半頃からでした。
2人が1歳になるころまでの記憶が写真を見ると、こんな時があったんだなぁとは思うけど、大変すぎて思い出せないことが多いというのが正直な気持ちです。

2人を連れていると良くも悪くも色々な声がかかります。
「双子大変ね～」「年子の方が大変」「いっぺんに大きくなるからいいね～」「1人でも大変なのに2人いっぺんなんてとんでもない」
時には、通り過ぎた人が戻ってきて2人の顔を交互に見て「似てる～！！」と笑われたこともありました。

双子は普通じゃないから？
知らない人に好き勝手に言われてイライラするようになりました。

ある日支援センターに行ったとき、泣く2人を同時におんぶや抱っこをしていたらそこにいたママさんに「すごい！私には無理だよ～」と言われました。「仕方ないじゃない、、、」と思いながら気持ちは深く落ち込んでいきました。
それ以降は支援センターにもいかず、家の近所を散歩したり実家に行ったりして過ごすようになりました。

3人で過ごす時間が多かったせいか、2歳になった2人ですが、ほとんどおしゃべりができません。どこかに連れて行っても泣いてばかりで、ずっと抱っこで私から離れることもできません。
周りからもいろいろ言われるようになりました。
私の育て方が悪いのかなと考えもしました。
右と左、別々の方向に動いてしまう2人を連れて、たくさん人のいる場所で迷惑かけたくない。でも、2人の為に何とかしなくては、、、そんな焦る気持ちがありました。

そう思っていた時、
「帯広の双子の会」を紹介され、双子育児の事を知りたいと思い参加してみました。
やはり2人は泣いてばかり。「慣れていないのですみません」と言うと「双子はママが1人で1対2だからね～手も目も足りないからここに来たときは、お互い様だよ～」と言ってくれて、気持ちがスっと楽になりました。

その後すぐに縁あって、ある支援センターの先生との出会いがありました。
部屋に入ってすぐ大泣きする双子を抱っこして「お願い、泣かないで～」と思っていたら
「双子って聞いていたんだけど、大きく育って、元気そう、お母さん、これまでよく頑張ったね」と声をかけられて、涙が止まりませんでした。
先生のその何気ない言葉が私自身を変えるひと言でした。

私の妊娠、出産、育児は「普通」とはちょっと違うのかもしれません。
誰もが、みんなと同じじゃないと心配になったりするけど、人はそれぞれ「みんな違っていい」本当にそうだなぁと思います。

「比べない」よく言われるけど、同じ年ごろの子は、こんな風なんだ。うちの2人は？と思いがちです。
でも、笑顔で楽しく過ごしている2人を見ると、ゆっくりだけど2人のペースで成長しているから良しと思っています。
もう少し早くに外に目を向けていたらと考えていた時もあったけど、今はあの時のタイミングで良かったと思います。

私と同じように内にこもっている方もいると思います。
自分のタイミングで1歩踏み出すと、何かが変わります。

その時がきたら、勇気をもって、初めの一歩です

by２児の母より