身寄りのない土地での子育

2016年4月、夫の転勤で音更町に引っ越してきました。

翌年3月息子が誕生。身寄りのない土地での初めての育児がスタートしました。

初めの1ケ月間は実母が手伝いに来てくれたので、精神的にも体力的にも助けてもらい、育児の大変さを知ったのは息子が2ケ月を迎えた頃でした。

それまで昼も夜もわりと良く寝ていた息子が、昼間抱っこをしていないと寝なくなってしまったのです。

初めのうちは可愛さもあり、ずっと抱っこしていても苦にならなかったのですが、まだ夜も頻回授乳していたため、休むことが出来ず疲労は溜まっていきました。

その頃はいつまでこの状態が続くのかと不安を感じていました。そんな日々がしばらく続いたある時、早朝も愚図るようになってしまいました。仕事のある夫にもなかなか頼れず、私の疲れはピークに達してしまいました。

夫は仕事を頑張ってくれていましたが、育児は私中心で何故自分ばかりと言い合うこともありました。

電話で実母に息子の事を相談したら「赤ちゃんは泣くのも運動だから。眠くて泣いても布団に寝かせて見守りなさい。寝き疲れて眠れるから。」と言われました。

アドバイスの通り泣かせた甲斐もありお昼寝も布団で眠れるようになりました。やはり3人育てているだけあり、実母はとても心強い存在でした。そして疲れている私を見かねて実母がしばらくの間手伝いに来てくれました。日中息子を抱っこしてくれる人がいるだけで、家事をするにもご飯を食べるにもお風呂にはいるにも本当に助かりました。

なにより話し相手や相談相手がすぐ近くにいることで、とても気持ちが楽になりました。

夫は仕事で帰りが遅く、朝から晩まで息子と2人きり。近くに友達も親もいない為、その頃の私は孤独を感じていました。まだ話や意思疎通のできない息子と1日中家の中というのはとても寂しかったです。その頃はいつも大人と話がしたいと思っていました。

このままでは自分がダメになってしまうと思い息子が5ケ月の頃に初めて子育て支援センターへ行きました。

初日は場所見知りをして泣き止まず、10分で諦めて帰りました。やっと散歩以外の過ごし方を見つけたのに、とても残念でした。

しかし次の日、比較的機嫌の良い午前中に再度挑戦しました。家の中では抱っこしていないと愚図る事も多かった息子が、愚図らずに周りをキョロキョロと見ることで飽きないのか抱っこしていなくても大丈夫だったのです。楽しいことがあると長い時間抱っこせず遊べるのだと、とても嬉しくなりました。何より私自身センターの先生や来ているママたちと話せることが嬉しく息抜きになりました。

もしあの時、子育て支援センターへ行っていなければ、孤独を感じ続けていたかもしれません。今では息子も10ケ月となり楽しそうにハイハイしたりおもちゃで遊んでいます。幼稚園からの入園予定なので、支援センターで同じ年頃の友達と遊ぶことは、息子にとってとても良い刺激となっていると思います。家にいると息子と2人きりなので頻繁に支援センターへ遊びに行き、今ではすっかり名前も覚えてもらいました。

私が身寄りのない土地で子育て楽しめているのは子育て支援センターのおかげです。

By 0歳の男の子のママ

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