おてつだい だいすきなんだよ!

子育て真っ最中の皆さん、小さい時のことを覚えていますか?お父さんお母さんから、褒められた記憶、嬉しかったのはどんな時でしたか?親になって、ご自身の小さい頃を振り返ったりするものですね。

さて、保育園の子ども達は、お手伝いが大好きです!0才児から年長5才児まで、大きな家族のように過ごしている園生活。小さな子ども達は、大きい組のお兄ちゃんお姉ちゃんや保育士がいろんなお仕事をしているのをみて、「やってみたいな。」「できるかな~。」「おもしろそう。」そんな心が動き出します。そこで、「やってみようか?」「お手伝いしてくれるの?嬉しい!。」と、その心を受け止め言葉をかけると、子どもの表情は輝きます。「よーし!」「やってみよう!」と、今度は身体が動き出します。それは、とても大きなことです。子どもの行動が自分で感じて自ら動き出せること、そのことこそがよく耳にする“主体性”です。

ところが、ご家庭で忙しく家事育児に追われる時間に、「やりたい!」「これできるよ、みてて。」と言われると、「え?余計時間がかかってしまう・・・。」「教えるより自分でする方が早いな・・。」そんな思いになることが実際は多いのかもしれません。そして、「遊んで待っててね。」と、テレビやゲーム、おやつが子どもの中に・・。

そこで、ちょっと角度を変えて考えてみませんか。
今はお手伝いしてもらうことの方が大変ですが、そこでできる経験は、とても貴重です。まして、失敗しても大好きなお父さんお母さんから「ありがとう♡」「助かったよ。」「うれしいな。」そのような言葉をもらえたら、子どもの心はハッピー、虹色になります。そして、役に立てた喜びは自分の存在をより大切に感じることができます。働くことを楽しみ、大好きな人に喜んでもらえる事は、心を強くしなやかに育みます。そして、初めはうまくいかないこと、やり直さなくてはいけないことも、経験を重ねるとうまくなるものです。それは、まさしく子ども自身の生きる力にも繋がります。

こう考えてみると、お手伝いって、子どもの成長にとって、いいことが沢山ありますね。小さな積み重ねが“自立”“自律”にも繋がっていきます。今できることは、何でしょうね?
『タオルをたたむ、食器を並べたり下げたり、玄関の靴を揃える』など、意外と簡単なこともありますね。自分のこともしないでお手伝いしたがる事もありますが、大きな心で笑顔で「ありがとう。助かったよ。嬉しいよ。」そんな言葉が素敵です。
そのうちにきっと自分のことにも気付きできるようになります。

いつかは親元を離れ、社会に旅立つ子ども達。成人になってひとっ飛びに大人になるものではありません。

できないことをちょっとずつ挑戦して、ゆっくりゆっくり、自分を大好きになって大きくなっていけますように!

子育て支援センターすずらん

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