赤ちゃんがアトピー性皮膚炎に!?ホームケア方法

赤ちゃんは、生まれて数週間すると、新生児ニキビや脂漏性湿疹に悩まされてしまいます。そしてそれが落ち着くと、今度は乾燥性の湿疹や、汗疹(あせも)などが続きます。
なかなか湿疹が治らないと、「もしかしてうちの子は、アトピーではないかしら?」と心配になるママも多いのではないでしょうか。
アトピー性皮膚炎は、すべてを理解しようとすると、とても難しい病気です。
この記事では、「もしかしてアトピーかも?」と思ったママが最初に知っておいた方が良い知識をわかりやすくお伝えしたいと思います。

アトピー性皮膚炎って何?

アトピー性皮膚炎は、長い間、アレルギー性の病気だと考えられていました。
しかし、最新の研究では、皮膚の乾燥や環境の変化などが原因となり、皮膚の表面で細菌(「黄色ブドウ球菌」や「コリネバクテリウム」)が異常に繁殖してしまうことも原因の1つであることがわかってきました。

アトピー性皮膚炎とその他のスキントラブルの違いって?

実は、生後4か月を過ぎる頃までは、アトピー性皮膚炎なのかその他のスキントラブルなのか、しっかりと判別することはできません。
生後4か月を過ぎても以下のような症状があった場合は、アトピー性皮膚炎を疑います。

  1. 症状が繰り返し起こる。
  2. 耳切れ(耳のつけねが切れてジュクジュクするがある。)
  3. 全身の皮膚が乾燥してガサガサしやすい。
  4. 家族にもアトピー性皮膚炎の人がいる。
  5. 皮膚の症状と一緒にかゆみがある。

これらの症状がある場合は、アトピー性皮膚炎の疑いがあるため、皮膚科でアトピー性皮膚炎の検査を行います。
検査とは、採血して、アレルギー反応の数値を調べることです。(アトピー性皮膚炎がある場合は、卵や小麦などにアレルギーがあることも多いため、併せて検査を行うことが多いようです。)

アトピー性皮膚炎のホームケア

1.皮膚科での治療を基本に!!

アトピー性皮膚炎の治療法は、たくさんの民間療法がインターネットや本の中で紹介されていますが、今のところ、しっかりとした科学的根拠のある民間療法は存在しないのが現状です。
自分で集めた知識だけに頼ることで、アトピー性皮膚炎が悪化し、重症化してしまうこともあります。
基本は、皮膚科で処方された薬や保湿剤をしっかり塗ることが大切です。
症状が軽いうちに皮膚をきれいにしてあげると、その後の経過も良いことがわかっています。

日常生活では肌に刺激を与えない工夫が大切

アトピー性皮膚炎の場合、皮膚のバリア機能が弱いため、皮膚を刺激から守ってあげることが大切です。
具体的には、

  • しっかりと保湿をする。
  • 冬場は湿度を保つよう気を付ける。
  • 夏場はこまめにシャワーで汗を流す。
  • 洗濯は、柔軟剤の使用を避ける。
  • 綿100%の衣類を選ぶ。
  • 赤ちゃんの爪はこまめに切る。

★一般的に、スナック菓子や時間が経った揚げ物などの酸化した油は、皮膚炎を悪化させることがわかっていますので、なるべくそのような食べ物は避けるようにしたいですね。
アトピー性皮膚炎だったら・・・と思うととても心配になってしまいますが、赤ちゃんが小さいうちは診断がつかないことが多いものです。
皮膚炎が酷くなったら、早めに皮膚科や小児科に相談すると安心ですね。

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